課題の掘り下げを済ませてから解決策の検討に移る
2024.04.30
こんにちわ。組織開発がミッションの人事グループ・組織開発室に所属しているてぃーびーです。
なにか解決が必要な課題があるとき、その課題に関するやりとりには「課題そのものに対するもの」と「解決策に関するもの」があります。
今回は、課題と解決策の検討プロセスについてまとめます。
課題と解決策の検討プロセス
任意の課題に対する解決策を検討する場合、まず課題に関する情報を集め、内容を明確にし、取り組みの有無や優先順の検討をできる状態にします。優先して取り組むに値する課題と判断した場合に、解決策の検討に移ります。
逆に課題の整理が進まない状態で、解決策の検討に移行した場合の影響を考えてみると
- 課題の検討が不十分な状態で解決策を検討し、取り組んだ結果、課題の本質とズレていたため、効果が薄かった
- 解決策を検討したあとに改めて課題を整理してみたら、結局取り組まない意思決定に至る
- 解決策を検討したあとに改めて課題を整理してみたら、新たな前提を発見し、別の解決策が必要になる
- 解決策を検討したあとに改めて課題を整理してみたら、優先順が低い課題ということに気づき、課題を塩漬けにすることになった
などの状態がありえます。
なお、常に課題が明確になるまで情報収集をできるとは限らないため、所与の時間で収集可能な範囲の情報を集める段階まで前提整理をして、あとは不明瞭な範囲が一定残っても解決策の検討に移ることもあります。
開発との対比で考える
課題を掘り下げずに解決策を検討している場面に出会うことは少なからずありますが、開発に置き換えてみるとその状態への違和感を実感しやすくなるかもしれません。例えば、バグの原因や影響範囲がわかっていない状態でバグを解消するための対策の検討を開始しているとしたらどうでしょうか?課題を掘り下げずに解決策を検討している状態は開発で言うならこの状態なのです。
例外的に課題検討と解決策検討を往復するケース
基本的には課題を掘り下げ、明確にした上で解決策の検討に移るのが理想ですが、実際には解決策の検討に入ったことで改めて課題に関する新たな観点に気づくこともあります。この場合、課題の整理と解決策の検討を複数回往復することもあります。
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まとめ
課題と解決策の検討プロセスについてまとめました。
今話している内容が課題側なのか解決策側なのか意識しつつ、議論の流れを補正していきましょう。
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